2017.08.11
先日、あんしんクリニックで開催されました、『あんしんクリニック研修会』にNeeDSスタッフも参加させて頂きました。
今回の研究会のテーマは、
スポーツ選手の腰痛~あんしんスポーツチームの診断の流れ~
・若年性腰痛症の治療
・若年性腰痛症の理学療法~文献報告と症例発表
若年性腰痛に多い、腰椎分離症や腰椎椎間板ヘルニアについて
若年性の腰椎椎間板ヘルニアについて
特徴として次のようなことがあげられます。
・スポーツは出来るが、同一姿勢ができない。(長時間座っているのがきつい)
・ハムストリング(太ももの裏)が非常に硬い。(SLR10°~20°)
・レントゲンでは異常なしのことが多い。
治療に関しては、手術などせずに保存療法での治療が多いです。
特に、ハムストリングの柔軟性を出すためにストレッチを重点的に行います。
また、運動をして痛みがある場合以外は、基本的に運動を禁止することはありません。
若年性腰椎分離症について
特徴として次のことがあげられます。
・球技スポーツをしている。
・慢性的な痛み
・(ヘルニアとは違い)動作時痛がある
・強い両側性のハムストリングのタイトネス
・身体が硬い
・腰椎の過前弯(腰が過度に反っている)
・体幹の弱さ
・前屈時痛
・レントゲンだけでは初期の骨折は見つけにくい。
(椎弓の内側からヒビが入る為、表面からでは写りづらい)
治療に関しては、保存療法を行うことが多いです。
硬性コルセットを着用。運動中止。
運動療法では、ハムストリングのストレッチ、体幹部トレーニングを中心に行う。
また、姿勢不良を作っている要因を探す。身体の硬さ、筋力不足、バランス、シューズなどから見直していくことも
筋性腰痛について
・神経症状がなく、画像診断にも問題がない
・姿勢不良が原因の場合もある
・身体の硬さ
心理的腰痛について
・クラブを休みたい
・いじめにあっている
・心理的要因から腰痛を誘発させてしまう
あんしんクリニックでの症例や理学療法の内容も勉強させて頂きました。
・文献では約5.5か月かかるといわれているが、あんしんクリニックでは約3ヶ月での復帰を目指す(もちろん重症度による)
・骨融合が必要な場合などは時間をかける
・復帰の確率は、保存療法→80~90%、手術療法→80~100%
・安静期間を可能な限り短縮し、積極的に運動療法を行う
・運動療法の内容としては、ハムストリングの柔軟性向上、体幹トレーニングを中心に行う
・リハビリ後期になると、競技特性に合わせたエクササイズを行う
現在では、何が原因の腰痛なのか、より具体的に診断することが出来るようになってきています。しかし、いくら診断や治療技術が上がっても、ケガをしてしまう環境をなくすことを考えて予防していかないといけないと考えます。
また、スポーツの現場では、選手と関わる時間が一番長い指導者が、練習方法や指導方法を見直していけるようになることが必要です。。
トレーナーとして、選手やお客様の身体づくりをする役割だけでなく、これからの生活のためにも自身で身体の動きを見直してもらえるような指導をしていきたいですね。
~NO NeeDS NO LIFE~