我々は、運動・スポーツ・トレーニングを通じて
人々の生活の質の向上を目指します。

BLOG

STAFFブログ

ニーズトレーニングメソッド シリーズ7

2017.10.04

さて今回は 九九の話
NTM基本コンセプトの最後になります。

 

これは、端的に言うと。物事には基本があって応用がありますよ、という話。
当たり前の話ですが、意外とトレーニングも技術指導も仕事もいきなり応用から教えるケースが少なくありません。
以下、 NTMのテキストから抜粋します。

 

基礎が重要(数学の基礎は九九)

 

ニーズメソッドでは当然ながら基礎を大事にします。計算(特に掛け算)をする上での基礎が「九九」である事と同じです。
掛け算をする時に、1~9の数字を知る事と1~9までの段の九九が出来ないと計算が非常に難しくなります。

 

例えば、「1×1=1」から「9×9=81」の間のどこかを間違って覚えると、二けた以上の計算をした場合に正しい答になりません。この場合、二けた以上の計算(応用)を何度繰り返しても答に辿り着けないのです。
九九(基本)のどの段が間違えているか1段ずつ確かめる必要があるのです。

 

計算の基礎が九九であるのと同様にニーズメソッドに於いても基礎があります。
運動の基礎は個々の筋肉や単関節にあたります。
そして、(二けた以上の掛け算が応用であるのと同様に)多筋肉、多関節での動きは応用の動きになります。

 

身体は個々の筋肉や単関節が機能していなければ多関節を正しく動かす事は出来ません。
より複雑な三ケタ以上の掛け算を運動に例えると、それは連動した動き(より機能的な動き、スポーツに近い動き)になります。

そして、そこに足し算、引き算、割り算、累乗などが入り、より複雑な計算になる事が、運動でいう所のスポーツ技術・戦術に当てはまると考えます。
応用である「スポーツの動き」は基礎の動きが出来てこそ正しく行えますが、基礎を飛ばして応用の動きだけを見ると、その修正は非常に困難になります。

 

即ち、複雑化したスポーツ技術の動きの中でどこかにエラーが生じていても、どの部分にエラーが生じているかが可視化しにくいのです。

 

数学の複雑な計算式を解いた最後の答えだけを見ると、答えが間違っていた時にどのプロセル(分解されたどこの計算式)が間違えていたかは分かりません。

 

その場合は、分解された計算式を最初から見ていかないといけません。そもそも九九を間違って覚えていると、確認の作業でも間違えに気づきませんよね。

 

数学と同様に、運動に於いても基礎に戻り、応用の動きを分解してその個々の動きを分析する必要があるのです。
動きの分解・シンプル化が必要という事です。

 

ニーズメソッドの大きな特徴は、「複雑な物事をシンプル化させる」というところにあります。
動きをシンプル化させるために、ニーズメソッドでは、数学の「素因数分解」のように身体の動きを細かく分解して動きの構成要素として考え、エクササイズを組み合わせていきます。

 

それが、ポジショニングマトリックスです。これは後に説明します。
(例)数字の分解:12=1・2・3・4・6・12の組み合わせ
動きの分解:投球動作=片足立ち・内旋パック、腰割り・ランジ・エアプレインなどの組み合わせ
※上記はあくまでもNTMの考えを元にした、下肢の動きの分解の一例であり、投球動作の構成要素はこれに限らない

 

運動の基本~運動の応用~スポーツ特異性
運動の基本=身体(単関節での柔軟性、筋力、バランスなど)
運動の応用=基本の組み合わせ
スポーツ特異性=応用運動の組み合わせ

 

当たり前の様に覚えた九九によって、我々は日常の生活がかなり便利になっています。
普段は意識していませんが、九九が使えないとお買い物もスケジュール調整も何もかもが非常に不便です。

 

身体作りに於いて、この九九の様な基本が出来ていない人は多いですよね。
例えば、個々の筋肉や単関節の柔軟性や姿勢です。

 

応用である競技の動きスポーツの動きを行う時にこれらの基本がしっかりと出来ていた方が良いのはいうまでもありませんね。

 

さて次回からはいよいよNTMのファンダメンタルエクササイズに入っていきます。
より良いコンディショニング指導が出来るための視点やイメージラインなどの説明です。

 

ご期待ください。

「無理なく、無駄なく、負担なく」
日本人は全員が九九が出来る。これはすごい事なのです。
日本人全員に運動に於ける九九(基本)を知ってもらおう!!
《ニーズトレーニングメソッド™》

無料体験はこちらから

初回のみ30分のコースが無料で体験できます。