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ラーニングマトリックスについて

今回は「ラーニングマトリックス」についてです。

【ラーニングマトリックスとは何か】
~学びの順序を理解し、成長を設計する~

神戸・六甲道のパーソナルトレーニングジム「NeeDS(ニーズ)」では、すべてのトレーニング指導を“科学的な学習理論”に基づいて行っています。
その中でも非常に重要な考え方の一つが「ラーニングマトリックス」です。

この理論を理解することで、クライアントや選手がなぜ成長するのか、なぜ停滞するのか、そしてどうすれば“できる人”に変わっていくのかが明確になります。
トレーニングの効果を最大化するためにも、この「学びの順序」をしっかりと把握し、現場で活かしていくことが不可欠です。


【人は知らないことを知るところから始まる】

ラーニングマトリックスとは、「人には学習する順番がある」ということを端的に示した理論です。
人は最初から“できる”わけではありません。
「知らない」から「知る」へ、そして「覚える」から「無意識にできる」へ――この一連の流れをたどることで、学びが定着していきます。

この順序を4つの段階に分けて考えると、次のようになります。

① 無意識・できない(Unconscious Incompetence)
② 意識できる・できない(Conscious Incompetence)
③ 意識できる・できる(Conscious Competence)
④ 無意識・できる(Unconscious Competence)

人はまず①の「知らないし、できない」状態からスタートします。
そこから②「意識はできるけど、できない」を経て、③「意識してできる」、最終的に④「意識せずともできる」段階へと進化していくのです。


【第1段階:無意識・できない】

トレーニングでもスポーツでも、最初は誰もが「何をどうすれば良いかわからない」状態から始まります。
ゴルフのスイングも、野球のバッティングも、正しいフォームを知らなければ再現できません。
つまり「知らないからできない」「知らないからやらない」という状態です。

たとえば、六甲道店で初めてパーソナルトレーニングを受ける方の中には、「正しい姿勢って何ですか?」「スクワットって膝を曲げるだけじゃないんですか?」と質問される方が多くいます。
これはまさに①の状態。知らないこと自体を意識していない段階です。

指導者として最初にすべきことは、この「無意識の無知」を「意識的な理解」に変えること。
つまり、「知らないことを知る」きっかけを与えることです。
ここが第一の学習ステップになります。


【第2段階:意識できる・できない】

次にくるのが「意識しているけど、まだできない」状態です。
これは多くのクライアントや選手が最も時間をかける段階です。

たとえば、野球で「体重移動を後ろから前にスムーズに」と教えられても、頭では理解できても、実際に体で再現するのは難しい。
ゴルフでも「腰から切り返して」と言われても、感覚的にわからない人が多いでしょう。
この「わかっているのにできない」という段階こそ、学びの本質が詰まっています。

ここで指導者に求められるのは、「できないことを責める」のではなく、「できない理由を一緒に探す」姿勢です。
たとえば、動作がぎこちない選手に対して、「意識する部位を変える」「ドリルをシンプルに分解する」「動画で可視化する」など、具体的な手段を使って“理解を実践に変える”サポートを行います。

この段階では失敗を繰り返しながら少しずつ「できる感覚」が芽生えていきます。
ここに“努力”が存在します。
②と③を行き来するその過程こそ、最も成長を実感できる貴重な時間なのです。


【第3段階:意識できる・できる】

努力の積み重ねによって、動きが安定してくると「意識してできる」状態になります。
頭で理解しながら、意図的に正しいフォームを再現できる段階です。

たとえば、ゴルフのスイングで「トップの位置で力を抜く」「下半身から切り返す」など、具体的な動きを考えながら行えるようになる。
野球なら「ステップ幅を一定に保つ」「投げる前に肩のラインを意識する」といった確認をしながらプレーできるようになる。

この状態は、一見“完成”のように思えますが、実はまだ「脳が指示を出している」段階。
つまり、自動化には至っていません。
それでも、この段階まで来るとトレーナーの指示なしでも一定レベルのパフォーマンスを維持できるようになります。
ここでの目標は、③の比率を上げること。
「できた!」という成功体験を積み重ねることで、自信と再現性が高まっていきます。


【第4段階:無意識・できる】

この段階こそが、学びの最終形。
考えなくても、自然に正しい動きが出る状態です。
脳が無意識のうちに身体に正しい指令を送り、動作が自動化されています。

たとえば、プロ野球選手が無意識に投球フォームを再現できる。
トップゴルファーがスイングを意識せずに再現している。
これが④「無意識でできる」状態です。

NeeDSでは、クライアントがこの段階に入ったときに、あえて新しい課題を与えることがあります。
たとえば、「飛距離アップ」や「スイングスピードアップ」といった新たなテーマを設定し、再び②の状態(意識できる・できない)に戻すのです。
これによって脳と身体の連携が進化し、より高度なスキル習得につながります。

この手法は、スポーツ科学で言う“コオーディネーション理論”にも基づいています。
完全に自動化する前に次の課題を設定することで、学習の柔軟性が高まり、アスリートとしての適応能力が強化されるのです。


【トレーニング現場でのラーニングマトリックスの実践事例】

NeeDSの現場では、日々のセッションの中でこの4段階を意識しています。

たとえば、ゴルフのスイング修正セッション。
初回のクライアントが「体重移動を感じられない」と訴える場合、まずは①の“無意識にできない”段階です。
ここでは、動画やフィードバックを使って「何が起きているのか」を“見える化”し、「意識できるができない」②へ導きます。

次に、チューブやメディシンボールを使いながら「正しい動きの感覚」をつかませ、③「意識してできる」にステップアップ。
さらに、動きが安定してきたら「テンポ」「リズム」「呼吸」を組み合わせて④「無意識でできる」状態を目指します。

野球のケースでも同様です。
ピッチング動作で「下半身の使い方がわからない」選手に対して、まずは重心移動や骨盤の回旋を意識させるドリルから始め、繰り返し練習を通して動作を身体に染み込ませていく。
やがてフォームが安定し、力感を抜いた状態でも投げられるようになったとき、その選手は「無意識でできる」領域に到達しています。


【“努力の波”をどう乗りこなすか】

②と③を行き来する過程では、誰もが「うまくいかない」「できる日とできない日がある」と感じます。
この波を乗り越えられるかどうかが、成長の分かれ目です。

トレーナーは、その波の中で「できた瞬間」を一緒に喜び、フィードバックを丁寧に積み重ねることが大切です。
「今日の動き、昨日よりスムーズだったね」「この感覚を10回繰り返そう」――その一言が、選手のモチベーションを支えます。

ラーニングマトリックスを理解している指導者は、クライアントがどの段階にいるかを瞬時に見極め、適切なサポートを提供できます。
それが、NeeDSが誇る“個別最適化されたトレーニング”の根幹でもあります。


【天才と努力の関係】

中には、①から④に一気に到達する、いわゆる“天才型”の人も存在します。
しかし、実際のところ彼らも無意識のうちに②③の過程を経験していることが多いのです。
彼らの“天才的な動き”も、数えきれないほどの反復練習と失敗の積み重ねから生まれています。

だからこそ私たちは、②③の「努力のゾーン」に価値を見出すべきです。
ここでどれだけ粘れるかが、指導者としての力量であり、クライアントの人生を変える力になります。


【まとめ:ラーニングマトリックスを日常に落とし込む】

人は「知らない」から始まり、「意識して学び」、「繰り返してできるようになり」、「やがて無意識でできる」ようになります。
この学習のプロセスを理解し、現場で意識的に使うことで、指導の質は飛躍的に向上します。

トレーニング指導は、“体を動かす教育”であると同時に、“脳を育てる教育”でもあります。
だからこそ、ラーニングマトリックスを理解して指導することで、より本質的な成長を支援できるのです。

最後に、NeeDSトレーニングメソッド(NTM)の基本コンセプトに立ち返りましょう。
「忘れさせない工夫」「アウトプットを前提とした学び」「人に教えることで定着させる」。
これらを組み合わせ、ラーニングマトリックスを活かした指導ができれば、クライアントの成長スピードは確実に上がります。

ぜひ今日から、自分自身の指導にもこの考え方を取り入れてみてください。
そして、NTMの理念を何度も読み返し、“無意識でできる”レベルまで落とし込んでください。
それが真のプロフェッショナルへの第一歩です。

【おまけコラム:努力の見えない瞬間に成長が宿る】

トレーニングの現場でよくある光景。
「昨日はできたのに、今日はうまくいかない…」
「何度やっても同じミスを繰り返してしまう」
そんな言葉を口にするクライアントや選手を、私たちは何度も見てきました。
でも実は、それこそが“成長の途中”であり、ラーニングマトリックスの核心部分でもあるのです。

人の学びは、右肩上がりに一直線で伸びるわけではありません。
②「意識しているけどできない」と③「意識してできる」の間を、何度も何度も行き来しながら進化していく。
この“行ったり来たり”こそが、本当の学習の証拠です。
トレーニングでもゴルフでも野球でも、うまくいかない時間をどれだけ過ごせるかが、その人の上達を決めます。

たとえば、NeeDSで行っているゴルフのスイングドリル。
最初は「身体を使う」ことに意識がいきすぎて、ぎこちない動きになる選手がほとんどです。
しかし、10回、20回と繰り返すうちに、意識していない部分が少しずつ整っていきます。
重心の移動が滑らかになり、手の力みが取れ、打球音が変わる。
このとき、本人は「まだ完璧じゃない」と思っていても、実は③「意識してできる」状態へ着実に近づいているのです。

そして、その積み重ねがある日突然、「あれ?自然にできた」と感じる④の領域に到達します。
これが“無意識でできる”状態。
努力の記憶が身体に染み込んだ瞬間です。
まるでスイングが勝手に出るような感覚。
それこそがラーニングマトリックスのゴールなのです。

野球でも同じです。
ピッチャーがフォーム修正をするとき、最初は意識する部分が多すぎて動きがバラバラになります。
しかし、それを繰り返すうちに感覚が整理され、最終的に「考えずに投げられる」状態に。
これは「努力の積み重ねが無意識に昇華した結果」です。
つまり、表面的には“努力していないように見える”人こそ、努力の過程を潜り抜けてきた証拠なのです。

だからこそ、NeeDSでは「できる」「できない」という結果ではなく、「意識して取り組んでいるか」を重視します。
学びとは、結果ではなく“プロセスの質”によって決まるもの。
意識している時間こそが最も尊い努力であり、最も人を成長させる瞬間なのです。

また、この理論はスポーツだけでなく、仕事や人生にも応用できます。
たとえば、新しい業務を覚えるとき、最初は誰もが①「無意識でできない」状態。
そこからマニュアルを見ながら②「意識しているけどできない」を経験し、やがて③「意識してできる」に到達する。
そして、毎日の習慣として④「無意識でできる」ようになる。
この流れを理解していれば、焦る必要はありません。
「今の私は②だから大丈夫」と自分の位置を客観的に把握でき、心に余裕が生まれます。

一方で、指導者側もこのマトリックスを理解しているかどうかで、関わり方がまったく変わります。
できない選手に対して、「なぜできないんだ」ではなく、「今は②の段階だね。一緒に③を目指そう」と声をかける。
たった一言で、選手のモチベーションは大きく変わります。
学びのステージを理解した言葉がけこそが、信頼関係を深め、チーム全体の空気を変えるのです。

さらに、指導者自身も常にラーニングマトリックスの中にいます。
トレーニング理論、指導技術、コミュニケーション力――どれも最初は②「意識しているけどできない」から始まります。
だからこそ、スタッフ同士で学び合い、教え合う文化をNeeDSでは大切にしています。
「教える前提で学ぶ」「学んだら共有する」「共有したら再現する」。
この循環が生まれることで、個人も組織も共に成長していくのです。

ラーニングマトリックスは、単なる学習理論ではありません。
“人の成長の設計図”です。
そして、そこには一つの真理があります――「努力は見えないところで報われている」。

今、あなたが何かを学び続けているなら、それはもう②と③の狭間で戦っている証拠です。
もがいている時間こそが、次の④につながる。
トレーニングも人生も、焦らず、止まらず、少しずつ。
NeeDSメソッドが伝えたいのは、そんな“努力の美しさ”と“成長の仕組み”なのです。

今日もうまくいかなかったと感じる人へ――
それは失敗ではなく、成長の途中です。
できないことを意識できている今こそ、最も価値ある時間。
明日もまた、その意識をもって一歩ずつ積み重ねていきましょう。
気づいたとき、あなたはすでに「無意識でできる」自分に出会っているはずです。

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