日頃からゴルフやテニス、ランニングでしっかり体を動かしているのに、膝や腰に部分的な痛みが出てくる――その多くは「運動不足」ではなく、同じ動きばかりを繰り返す「偏った運動」による負担の蓄積が原因です。
十分に動いているから自分は大丈夫、と感じている方ほど、実は特定の関節や筋肉にだけ負担が集中していることが少なくありません。走る、振る、打つといった動作は楽しく心地よい一方で、体の一部分を酷使し続ける行為でもあります。
放っておくと、その小さな負担がある日「爆発」するように痛みへと変わってしまうことがあります。そうなる前に大切なのが、体をまんべんなく整える「コンディショニング」という考え方です。
NeeDSには、運動初心者からご年配の方まで通う一般向けの「プライベートジムNeeDS」と、競技力向上を目指す選手のための「アスリートジムNeeDS」の2つがあり、それぞれ神戸・六甲道エリアで店舗を分けて運営しています。この記事は主に、日頃からスポーツを楽しむ一般の方に向けて、プライベートジムNeeDSの視点からお伝えします。
この記事でわかること
- しっかり運動しているのに痛みが出る本当の理由
- 「偏った運動」が体に蓄積していくメカニズム
- 鍛える前に整える「コンディショニング」の始め方
「運動しているのに痛い」――なぜ矛盾が起きるのか

運動している人ほど痛みが出やすい、という一見矛盾した現象は、決して珍しいことではありません。
ゴルフを週に何度も回る方、テニスを長年続けている方、フルマラソンを目指して走り込む方――こうしたアクティブな方から、「これだけ動いているのに、なぜ膝が痛むのか」「腰の張りが取れない」という声をよく伺います。体を動かす習慣があること自体はとても素晴らしいことです。
しかし、ここに落とし穴があります。ひとつの競技や運動は、その競技に必要な動きに特化しています。
ゴルフなら回旋動作、ランニングなら前方への反復動作、テニスなら片側中心のスイング。どれも同じ方向、同じ関節に繰り返し負荷がかかります。
つまり「運動している」ことと「体全体をバランスよく使えている」ことは、まったく別の話なのです。日常的に運動しているからこそ、その偏りが人より早く、深く蓄積していく。
これが、動いているのに痛むという矛盾の正体です。しかも厄介なのは、こうした偏りは調子の良いときには表面化しないという点です。
体力があるうちは筋力でカバーできてしまうため、痛みが出て初めて「実はかなり無理をしていた」と気づく方が大半です。裏を返せば、痛みが出る前の段階でこそ手を打つ価値があるということです。
興味深いのは、痛みの有無は運動量の多さと比例するとは限らないという点です。人一倍走り込んでいる方が快調で、月に数回しか動かない方が痛みに悩むこともあります。
差を生むのは量そのものではなく、体をどれだけバランスよく使えているか。ここに、アクティブな方が見落としがちな本質があります。
まずはこの前提を知ることが、長く快適にスポーツを楽しむための第一歩になります。神戸・六甲道のパーソナルジムであるNeeDSでも、こうした「動けているのに不調がある」方の相談を数多くお受けしてきました。
「偏った運動」が体に蓄積していくメカニズム

痛みの正体は、特定の部位への負担が限界を超えて表面化した「蓄積のサイン」です。
ここでは、そのメカニズムを少し専門的に見ていきましょう。人間の体は、多くの関節と筋肉が連動して一つの動作を生み出しています。
本来であれば、ある動きの負荷は複数の関節や筋肉に分散されるのが理想です。ところが同じ競技を繰り返すと、よく使う筋肉はどんどん強く硬くなり、あまり使わない筋肉は弱く働きにくくなります。
この「使う・使わない」の差が広がると、体の連動性が崩れていきます。すると、本来は複数で受け止めるはずの負荷が、特定の関節――たとえば膝や腰――に集中してかかるようになります。
ゴルフのスイングで腰だけをひねっていれば腰椎に、着地衝撃を膝だけで受け止めていれば膝関節に、負担が積み重なっていきます。生理学的に見ても、筋肉や関節は繰り返しの微細な負荷に対して修復が追いつかなくなると、炎症や痛みという形で「もう限界です」と信号を出します。
つまり痛みは突然生まれるのではなく、偏りが静かに積もり続けた結果なのです。さらに、硬くなった筋肉は関節の可動域を狭め、狭まった可動域を別の関節が代わりに補おうとします。
この「かばい合い」が連鎖すると、当初痛かった場所とは違うところに新たな不調が現れることもあります。腰をかばって膝が、膝をかばって足首が、というように、偏りは一か所にとどまらず全身へ広がっていくのです。
だからこそ、痛む場所だけを見ても本当の原因は見えてきません。NeeDSでは、この偏りを「どの動きが得意で、どこが働けていないか」という全身の視点から丁寧に見極めることを重視しています。
鍛える前に「整える」――コンディショニングという考え方

長く運動を楽しみたいなら、まず優先すべきは「鍛えること」よりも「整えること」です。
多くの方は、痛みや不調を感じると「もっと筋力をつけなければ」「体幹を鍛えなければ」と考えがちです。もちろん筋力アップは大切ですが、体が偏ったまま、連動が崩れたまま鍛えてしまうと、強い部分をさらに強く、弱い部分はそのままにしてしまい、かえって偏りを助長する恐れがあります。
そこで重要になるのが「コンディショニング」です。コンディショニングとは、硬くなった部分をゆるめ、働けていない部分を目覚めさせ、体全体をバランスよく使える状態に整えていく取り組みのことです。
要するに、鍛えるための「土台」を先に作るということです。家を建てるとき、地盤を整えずに柱を立てても安定しないのと同じで、体づくりにも順番があります。
整った体で行うトレーニングは、負荷が一部分に偏らず全身に分散されるため、故障のリスクを抑えながら効率よく体づくりができます。順番としては、まず体をメンテナンス・コンディショニングで整え、その上で必要な筋力を積み上げていく。
この「整えてから鍛える」という順番こそが、アクティブな方が痛みなく運動を続けるための鍵になります。そしてこれは、一度やれば終わりというものではありません。
運動を続ける限り偏りは再び生まれてくるため、定期的に整え直すことが理想です。週に1回、あるいは2週間に1回でも、この視点を取り入れるだけで体は着実に変わっていきます。
頻度よりも、続けることそのものに意味があります。
関連記事:痛みや不調に対して「ほぐすより動かす」という整える視点は、こちらの記事でも詳しく解説しています→ 肩こり・猫背改善トレーニング|ほぐすより動かす
NeeDSが「まんべんなく体を見る」理由
NeeDSがコンディショニングを重視するのは、体の一部分ではなく全身のつながりを見なければ、本当の原因にたどり着けないと考えているからです。
私たちのトレーニングの土台にあるのが、独自メソッド「NTM(ニーズトレーニングメソッド)」です。コンセプトは「無理なく、無駄なく、負担なく」。
無理な負荷で体を痛めず、無駄な動きを削ぎ落とし、特定部位への負担を分散する――この考え方は、まさに偏りを整えるコンディショニングと相性の良いものです。このメソッドは、代表の中務がNATA(全米アスレティックトレーナー協会)資格を取得(〜2024年)した経験に加え、MLB傘下やプロ野球、ゴルフ、陸上、サッカーなどのトップアスリートの指導現場で培った知見と、古武術・ピラティス・コオーディネーション理論を融合して生まれました。
神戸で10年以上にわたり指導を続け、お客様の多くが1年以上継続してくださっているのも、その場しのぎではなく体の根本から整えることを大切にしているからです。なぜ全身を見る必要があるのか。
それは、先ほどお伝えした通り、痛みの原因は痛む場所そのものではなく、離れた部位の偏りにあることが多いからです。膝の痛みの原因が股関節の硬さにある、腰の張りの原因が胸まわりの動きの悪さにある、といったことは日常的に起こります。
プロスポーツの現場に立つトレーナーやドクター、管理栄養士やメンタルコーチもアドバイザーとして関わり、毎月の社内研修で知識を更新し続けています。ドクターも数多く通ってくださる信頼も、こうした姿勢の積み重ねの結果です。
NeeDSでは、こうした専門性をもって一人ひとりの体を「まんべんなく」見ることを何より大切にしています。
自宅でできるセルフケア+プロに任せる価値
まずは自宅でできる簡単なケアから始め、より確実に整えたいならプロの目を借りるのが近道です。
ご自身でできることとして、運動前後のストレッチを「よく使う側」だけでなく反対側や普段動かさない方向にも行うこと、股関節や胸まわり、足首といった動きの要になる部分をゆっくり回して可動域を保つことが挙げられます。運動後に硬さを感じた部位を軽くほぐしておくだけでも、翌日の残り方が変わってきます。
左右で動かしやすさに差がないか、片脚立ちでぐらつく側はどちらか、といった簡単なセルフチェックを習慣にするのも良い方法です。ただ、自分の体の偏りは、自分ではなかなか気づけないものです。
どこが硬く、どこが働けていないのか。無意識のクセほど自覚が難しく、鏡を見てもわからないことがほとんどです。
その見極めには、多くの体を見てきた専門家の視点が力を発揮します。プロのトレーナーにまんべんなく体をチェックしてもらい、あなたの競技や運動のクセに合わせてコンディショニングを行うことで、体はもっと軽く、動きやすくなっていきます。
神戸・六甲道のパーソナルジムNeeDSでは、マンツーマンだからこそ一人ひとりの偏りに合わせたメニューを組むことができます。決まったプログラムを一律にこなすのではなく、その日の体の状態を見ながら内容を調整していくのが、パーソナルトレーニングの強みです。
自己流のケアで不安が残る方こそ、一度プロの目で全身を見てもらう価値があります。それが結果的に、好きなスポーツを長く続けるための最短ルートになります。
関連記事:日々のコンディションを整える軽い運動については→ 夏バテで疲れが取れない原因と回復を早める軽い運動
まとめ|長く運動を楽しむために、今できること
最後に大切なことをお伝えします。
しっかり運動している方ほど、「偏り」を整えるコンディショニングを今のうちから取り入れてほしい、ということです。日頃からゴルフやテニス、登山やランニングを楽しんでいる方は、体を動かす習慣という何よりの財産を持っています。
その財産を、膝や腰の痛みで手放してしまうのはあまりにもったいないことです。運動しているから大丈夫、ではなく、運動しているからこそ偏りを整える。
鍛える前にまず整え、整った体でさらに鍛えていく。この順番を意識するだけで、5年後、10年後の体は大きく変わってきます。
とはいえ、自分の体の状態を正確に知るのは簡単ではありません。もし「このまま続けて大丈夫だろうか」と少しでも不安を感じているなら、それは体を見直す良いタイミングです。
痛みが出てから対処するのではなく、痛みが出る前に整えておく。この一歩の差が、これからの運動人生を大きく左右します。
神戸・六甲道のプライベートジムNeeDSでは、あなたの体の偏りを丁寧に確認し、痛みなく運動を続けるためのコンディショニングをご提案しています。まずは気軽に、専門家に体を見てもらうことから始めてみませんか。
詳しくはプライベートジムNeeDSのご案内や、無料体験のお申し込みページをご覧ください。

